蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
ポチっとマウスをクリックし、航空券を押さえた。すぐに彼にもそのことを連絡すると喜んでいた。
シフトが出てからの計画だったので行くまでにあと2週間となっている。いざチケットを購入したことで身近になり、ソワソワしてしまう。
グアムは暖かいから今クローゼットに入っているものは持っていけない。夏物を探さないと…それに今さらだけど、下着も新調したい。
色々考えると2週間なんて本当にあっという間だと思った。
彼は今日もフライトで北海道に行っている。私も旅行を楽しみに頑張らないと、と思っているとカウンターで結城さんに会った。CAさんとの距離が少しあるが、気にしてくれてるのか小さな声で話しかけられた。

「あいつとグアムに行くんだってな。シフトを見てすごい楽しそうにしてたよ。もちろん口には出さないけど、口角が上がってたから俺にはわかる」

ククッと笑いながら彼の様子を教えてくれる。私もその様子を想像するだけで自然と表情が緩む。

「私も楽しみなんです」

小さな声で返事をすると結城さんも満面の笑みになり、片手を上げて機内へと入っていった。
小さな声で誰にも聞こえていないと思うが、私と結城さんが会話していたのはわかったのだろう。後ろに続くCAさんたちは訝しげな視線を私に浴びせながら無言で機内へと入っていった。いつものように、「いってらっしゃいませ」の声かけに反応することもなく……。
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