蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
「さっき思わず口にしてしまったが、本当はここで悠里に改めて申し込むつもりだった。なんだかちょっと格好つかなくなってしまったな」

そういうと笑いながらジュエリーケースの蓋を開けた。

「鷺宮悠里さん、必ず幸せにします。君をどんな時もどんなものからも守ると誓うよ。結婚してください」

さっき私は結婚したいと伝えた。けれどこの場にいる彼はどこか私の返事を待ち緊張が伝わってくる。いつもの彼と違う表情に私は喉元がぎゅっと締め付けられ苦しくなる。蓋を開けたまま私の返事を待つ彼に私は包み込むように手を添えた。

「よろしくお願いします」

すると彼は私の薬指に指輪をはめてくれた。ちょうど夕陽が沈み、ゴールデンアワーからブルーアワーへと変化していく
。この幻想的な時間に彼とこの時を共にでき、人生の中でこれ以上の幸せはないのではないか。感動のあまり私の目からはとめどなく涙がこぼれ落ちた。

「悠里」

彼に顔を上げさせられると彼に指で涙を拭われた。そしてそのままキスをした。
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