年の差十五の旦那様 外伝②~いつか、それが『愛』になる~
(アルロイさんは私のことを好きだと言ってくれたけど――)
やっぱり、信じることができなかった。
視線を床に向けていると、手首をつかまれた。驚いて顔をあげると、アルロイさんの視線と私の視線が交わる。
「――俺、クレアさんに本気です」
彼がはっきり宣言した。
「彼女とはなんでもないんです。ただの、知り合いですから」
その言葉、信じていい……のよね?
「俺が好きなのはクレアさんだけだから。交際したいって思ってるのも、結婚したいって思ってるのもあなただけ」
真剣な瞳に偽りは見えなかった。
今は、彼の言葉を信じよう。それに、せっかく劇場に来たんだから、楽しまないと損だよね。
私みたいな庶民には手が出せない席で観るわけだし。
「――信じてないでしょ」
アルロイさんがふてくされたみたいな声をあげた。うん、やっぱり正直――ね。
ごまかしの笑みを浮かべる私に対して、アルロイさんはむっとした表情だ。
やっぱり、信じることができなかった。
視線を床に向けていると、手首をつかまれた。驚いて顔をあげると、アルロイさんの視線と私の視線が交わる。
「――俺、クレアさんに本気です」
彼がはっきり宣言した。
「彼女とはなんでもないんです。ただの、知り合いですから」
その言葉、信じていい……のよね?
「俺が好きなのはクレアさんだけだから。交際したいって思ってるのも、結婚したいって思ってるのもあなただけ」
真剣な瞳に偽りは見えなかった。
今は、彼の言葉を信じよう。それに、せっかく劇場に来たんだから、楽しまないと損だよね。
私みたいな庶民には手が出せない席で観るわけだし。
「――信じてないでしょ」
アルロイさんがふてくされたみたいな声をあげた。うん、やっぱり正直――ね。
ごまかしの笑みを浮かべる私に対して、アルロイさんはむっとした表情だ。