年の差十五の旦那様 外伝②~いつか、それが『愛』になる~
ぎこちなく笑った私を見た奥さまは、少し思案する。その後、私の手を両手で握ってくださった。
「幸せはどれだけ求めてもいいと思うわ」
「……そうでしょうか?」
「えぇ。だって、私がそうだもの」
奥さまが目尻を下げて、片方の手を自身のお腹に当てた。
「ここに来れて、すごく幸せだった。けど、旦那様と一緒になって、もっと幸せになった。それが上限だって思ってたのに、リッカルドやお腹の子ができて、もっともっと幸せになったんだもの」
私はそっと視線を逸らす。
「だから、幸せになることに臆病にならなくていいの。……私がここにきて、教えてもらったことの受け売りに過ぎないけど」
なんでだろう。涙があふれてきた。
「もっと幸せになりたいと思うのは悪いことじゃないわ」
嗚咽を漏らした私の背中を、奥さまの手のひらが撫でてくださる。その手の感触が心地いいはずなのに。やっぱり涙があふれてくる。
「あなたは優しいし素敵だもの。だから――もっともっと、幸せになれる」
胸にしみこんでいく奥さまの言葉に、私はこくこくと首を縦に振った。
(もっと幸せを望んでいいんだ。……私、アルロイさんともきちんと向き合いたい)
自分の気持ちから目を逸らすのは、もうやめよう。彼としっかり向き合って――答えを出したい。
好きって言ってくれて、本当にすごく嬉しかったんだから。
「幸せはどれだけ求めてもいいと思うわ」
「……そうでしょうか?」
「えぇ。だって、私がそうだもの」
奥さまが目尻を下げて、片方の手を自身のお腹に当てた。
「ここに来れて、すごく幸せだった。けど、旦那様と一緒になって、もっと幸せになった。それが上限だって思ってたのに、リッカルドやお腹の子ができて、もっともっと幸せになったんだもの」
私はそっと視線を逸らす。
「だから、幸せになることに臆病にならなくていいの。……私がここにきて、教えてもらったことの受け売りに過ぎないけど」
なんでだろう。涙があふれてきた。
「もっと幸せになりたいと思うのは悪いことじゃないわ」
嗚咽を漏らした私の背中を、奥さまの手のひらが撫でてくださる。その手の感触が心地いいはずなのに。やっぱり涙があふれてくる。
「あなたは優しいし素敵だもの。だから――もっともっと、幸せになれる」
胸にしみこんでいく奥さまの言葉に、私はこくこくと首を縦に振った。
(もっと幸せを望んでいいんだ。……私、アルロイさんともきちんと向き合いたい)
自分の気持ちから目を逸らすのは、もうやめよう。彼としっかり向き合って――答えを出したい。
好きって言ってくれて、本当にすごく嬉しかったんだから。