コンネリシャス王国の  恋物語
ルルはふらふらと小屋の中に入って行った。

なんだかふわふわして雲の上を歩いている見たいだ。

今の事は本当に現実だったのか?ジュオンがルルを好きだと言った。

キスまでしたそれも二回も…うわーっと叫びだしたい衝動に駆られる。

大好きなジュオンが私を好きでいてくれたなんて、幼馴染からは抜け出せないだろうと思っていた。

あと二~三年したら隣国の王女様かそれこそボレオ家のご令嬢みたいな人が婚約者になってジュオンと結婚するのだろうと思っていた。

今回の合宿が最後の思い出になればいいとそう思って頑張って魔法を訓練してきた。

なのに、こんな幸せな気持ちになるなんて信じられない。

やっぱり明日になったら夢だったとかジュオンが揶揄ただけだったとか、そう思うと不安できっと眠れない。

そんな思いを胸にベッドに入ったルルは速攻で寝たらしく次に気が付いたら朝だった。

結構自分は図太い神経をしているらしい。

でも昨日のことは夢かもしれない。

あまり浮かれないようにしなくてはと自分を戒めて服を着替えて荷物をまとめた。

皆で部屋を綺麗にして広場に集まった。

組ごとに分かれて並ぶのでジュオン王子が手招きしている。

そしてルルにとろとろの顔を向けている。

やっぱり昨日のことは夢じゃなかったと確信した。

ジュオンの所に行くと手を繋がれた。

「ちょっと、ジュオンみんなの前では
今まで通りにして!親衛隊に殺されるよ」

そういって急いで手を放す。

「大丈夫、シルバーに話は通してある。
アンネ達親衛隊がルルに指一本でも触れたり
嫌味を一言でも言おうものなら
ボレオ家は全力で排除すると
言ってあるから」

「それ怖いよ。ジュオンってば何でも極端
なんだからもう少し穏便にお願いします」

「善処する。でもルルを守るためなら
何でもする。覚えておいて」

そう言うとまたルルの頭をポンポンと撫でた。
< 51 / 153 >

この作品をシェア

pagetop