コンネリシャス王国の  恋物語
父上と母上の大恋愛は物語にもなっている程だ。

何の後ろ盾もなかった庶民の母上を将来の王妃にすることはできないと言われ続けた父上は、母上を連れて議会に乗込み

「皆はこの俺に愛してもいない女と
人生を共にしろと言うのか?
ここにこんなに素晴らしく美しい
愛する人がいる俺に…
陛下も大老達もそう言うのだな。
なら俺はこの地位も家族もこの国も捨てる。
彼女と二人でどこかよその国に行って
家族を作る。
リリノア、この国を出たら
俺はただのアスランだ。
王子でもなんでもない無職の男になる。
でも絶対に幸せにすると誓う。
俺と一緒に来てくれるか?」

母上は滂沱の涙を流していたそうだが、凛として姿勢を正し

「はい、アスラン様何処までも一緒です」

とそう言った。

じい様も大老たちも観念したらしい。

二人は手に手を取って出て行こうとしたらしいが、その場のみんなが平謝りに謝って二人の結婚を認めるのでどうか出て行かないでと懇願したらしい。

じい様には父上しか子供はいなかったのだから当然だ。

そんな二人だからルルのことは絶対に応援してくれると確信している。

明日早速まずはリュウセイに報告だ。

いつもはっぱをかけられていたから、情けない奴と思われていただろう。

でも俺だってやる時はやるのだ。

今日の事は俺の十八年の人生の中で一番の大金星、そして最高に幸せだ。
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