ハイスぺ年下救命医は強がりママを一途に追いかけ手放さない
帰り道、三人で郊外の大きな公園に寄った。
途中のベーカリーで買ったパンとコーヒー。真優紀のために牛乳。三人で昼食を取るつもりで立ち寄った。
暑い日で、あまり公園に人はいない。木陰のベンチはわずかに涼しい風を感じられた。
真優紀はお日様の下、芝生を駆け回っている。かぶせた帽子は頭からはずれ、真優紀の後頭部で弾んでいた。大人より地面が近い分暑いはずなのに、走り回れる方が嬉しいようだ。
ようやく和馬が捕まえると、真優紀は楽しそうな叫び声をあげて手足をばたつかせた。
「和馬、今日は連れて来てくれてありがとう」
あらためて言うと、和馬が困ったような顔で笑った。
「こちらこそだよ。……父のあんな顔、初めて見た。俺はあの人のこと、結局何も知らなかったんだな」
「親子って近いようで遠いよね。私も亡くなった両親とは、思春期はこじれていてね。仲がいいとは言えない状態で、突然別れてしまった。それをずっと後悔していたの」
「だから、月子は俺と父を仲違いさせたくなかったんだな。俺はそんな月子の気持ちにずっと甘えていた気がする。今日だって、月子と真優紀が父の心を動かしたんだ」
和馬とお父さんの関係がこれからどう変化していくのか、私にはわからない。ただ、お父さんは自分からは私たちに干渉をしないと言った。これまでのことを後悔しているのだろう。『私が積極的に関わるのはおまえたち夫婦によくない』と。
並んでベンチに腰かけ、手を拭いた真優紀に牛乳のパックを渡す。喉が渇いていたのか真優紀はこくこくと飲んで「おいちい」と笑った。
途中のベーカリーで買ったパンとコーヒー。真優紀のために牛乳。三人で昼食を取るつもりで立ち寄った。
暑い日で、あまり公園に人はいない。木陰のベンチはわずかに涼しい風を感じられた。
真優紀はお日様の下、芝生を駆け回っている。かぶせた帽子は頭からはずれ、真優紀の後頭部で弾んでいた。大人より地面が近い分暑いはずなのに、走り回れる方が嬉しいようだ。
ようやく和馬が捕まえると、真優紀は楽しそうな叫び声をあげて手足をばたつかせた。
「和馬、今日は連れて来てくれてありがとう」
あらためて言うと、和馬が困ったような顔で笑った。
「こちらこそだよ。……父のあんな顔、初めて見た。俺はあの人のこと、結局何も知らなかったんだな」
「親子って近いようで遠いよね。私も亡くなった両親とは、思春期はこじれていてね。仲がいいとは言えない状態で、突然別れてしまった。それをずっと後悔していたの」
「だから、月子は俺と父を仲違いさせたくなかったんだな。俺はそんな月子の気持ちにずっと甘えていた気がする。今日だって、月子と真優紀が父の心を動かしたんだ」
和馬とお父さんの関係がこれからどう変化していくのか、私にはわからない。ただ、お父さんは自分からは私たちに干渉をしないと言った。これまでのことを後悔しているのだろう。『私が積極的に関わるのはおまえたち夫婦によくない』と。
並んでベンチに腰かけ、手を拭いた真優紀に牛乳のパックを渡す。喉が渇いていたのか真優紀はこくこくと飲んで「おいちい」と笑った。