大嫌い同士の大恋愛 ー結婚狂騒曲ー
あまりに直接的な表現に、言葉を失うところだった。
「ち、ちょっと、アンタ、何言い出して……!」
「だから、お前以外には、何にも反応しねぇの。――あの女にも、そう言ったんだよ」
「やめなさいな、デリカシー無いわね!」
「ホントのコトなんだから、仕方ねぇだろ!」
そう叫んで返す江陽は、急に小さな声で続けた。
「……あの女、子供が欲しいとか言い出したから……」
「え」
「結婚したら、子供は三人、とか……いろいろ……先の事言われてよ……。……でも、その時でも、頭に浮かんだのは、お前との子供で――」
「――こ……」
私がヤツを呼ぶより先に、再び抱き締められた。
「……なあ……もう、結婚して、すぐに子供作ろうぜ」
「え、ち、ちょっと、江陽⁉」
突然言われた内容は――とても、すぐには、うなづけない。
「――……じゃなきゃ……お前と、簡単に引き裂かれるんだって――痛感した」
「江陽」
私は、ヤツを引きはがすと、その両頬を両手で叩いた。
まあまあの音に、痛みよりも驚きが強かったらしく、目を丸くされる。
――でも。
「羽津紀?」
「――アンタ、バカなの⁉子供は、お互いを引き留める手段じゃないでしょう!」
「……うづ……」
「――……私だって、頭に無い訳じゃないけど……少なくとも、アンタの言っている事は、絶対に許せないから!」
――大体、アンタだって、昔はいろいろ言われてたんでしょうが!
それを、忘れたというの⁉
そう続ければ、我に返ったようだ。
しばらく無言になった江陽は、絞り出すように言った。
「……そう……だな……。……悪い……どうかしてたな……」
でも、そんな事を言い出すほどに、追い詰められていたのだと思うと、完全には怒り切れなかった。
ヤツに反省の色が見えたので、私は、そっと、その頭を撫でた。
「……よくできました、こうちゃん」
「……ガキかよ」
「同じじゃない。――大きな子供?」
「子供は、こんな事しねぇだろ」
そう言って、私に口づけると深く重ねた。
そして、手をスカートの中に滑らせ、太ももを撫で上げる。
「――やっ……あ……」
久し振りに触れられ、簡単に身体は反応を返す。
それに気を良くしたヤツは、更に触れようとしたので、ジロリとにらみつけた。
「こうちゃん!」
「……わかったって」
渋々引き下がったヤツは、私を抱き上げて立ち上がる。
「きゃあっ⁉」
反射的に首元にしがみつくと、ヤツは、言った。
「――ホテル直行、嫌か?」
熱っぽっく見つめられ、私は、硬直。
――けれど――
「い……やじゃ、ない……」
そして、そう、口ごもりながら返したのだった。
「ち、ちょっと、アンタ、何言い出して……!」
「だから、お前以外には、何にも反応しねぇの。――あの女にも、そう言ったんだよ」
「やめなさいな、デリカシー無いわね!」
「ホントのコトなんだから、仕方ねぇだろ!」
そう叫んで返す江陽は、急に小さな声で続けた。
「……あの女、子供が欲しいとか言い出したから……」
「え」
「結婚したら、子供は三人、とか……いろいろ……先の事言われてよ……。……でも、その時でも、頭に浮かんだのは、お前との子供で――」
「――こ……」
私がヤツを呼ぶより先に、再び抱き締められた。
「……なあ……もう、結婚して、すぐに子供作ろうぜ」
「え、ち、ちょっと、江陽⁉」
突然言われた内容は――とても、すぐには、うなづけない。
「――……じゃなきゃ……お前と、簡単に引き裂かれるんだって――痛感した」
「江陽」
私は、ヤツを引きはがすと、その両頬を両手で叩いた。
まあまあの音に、痛みよりも驚きが強かったらしく、目を丸くされる。
――でも。
「羽津紀?」
「――アンタ、バカなの⁉子供は、お互いを引き留める手段じゃないでしょう!」
「……うづ……」
「――……私だって、頭に無い訳じゃないけど……少なくとも、アンタの言っている事は、絶対に許せないから!」
――大体、アンタだって、昔はいろいろ言われてたんでしょうが!
それを、忘れたというの⁉
そう続ければ、我に返ったようだ。
しばらく無言になった江陽は、絞り出すように言った。
「……そう……だな……。……悪い……どうかしてたな……」
でも、そんな事を言い出すほどに、追い詰められていたのだと思うと、完全には怒り切れなかった。
ヤツに反省の色が見えたので、私は、そっと、その頭を撫でた。
「……よくできました、こうちゃん」
「……ガキかよ」
「同じじゃない。――大きな子供?」
「子供は、こんな事しねぇだろ」
そう言って、私に口づけると深く重ねた。
そして、手をスカートの中に滑らせ、太ももを撫で上げる。
「――やっ……あ……」
久し振りに触れられ、簡単に身体は反応を返す。
それに気を良くしたヤツは、更に触れようとしたので、ジロリとにらみつけた。
「こうちゃん!」
「……わかったって」
渋々引き下がったヤツは、私を抱き上げて立ち上がる。
「きゃあっ⁉」
反射的に首元にしがみつくと、ヤツは、言った。
「――ホテル直行、嫌か?」
熱っぽっく見つめられ、私は、硬直。
――けれど――
「い……やじゃ、ない……」
そして、そう、口ごもりながら返したのだった。