大嫌い同士の大恋愛 ー結婚狂騒曲ー
「だってよ、今のままなら――いつ、また、あんな風になるかわからねぇ。籍だけでも入れたら、少なくとも、勝手に結婚相手をあてがわれる事は無ぇと思うんだよ」
「……で、でも……アンタは、それで良いの?」
江陽は、私よりも結婚に対しての熱量が多いのだ。
一般的な流れを踏襲するのが普通だと思っているから、これまで、私とのテンションの差が大きかった。
すると、ヤツは、私をそっと離して――少しだけ悲しそうに笑う。
「――もう、良い。……お前と、これから、ずっと一緒にいられるなら――順番とか、関係無ぇよ」
「――……江陽……」
私は、その想いに、胸が熱くなる。
――そんな風に思ってくれるのなら――私だって、応えたい。
「……じ、じゃあ……入籍を先に済ませて……それから、式を挙げるかどうかとか……いろいろ考えましょう……?」
そう伝えれば、ヤツは、目を見開いて私を見つめた。
「……こ、江陽……?」
「――マ、マジで?」
「は?」
ヤツの反応に、眉を寄せる。
――この期に及んで、まだ、ゴネるか、アンタは!
けれど、次には、勢いよく抱き締められる。
「ち、ちょっと⁉」
「――……夢、じゃねぇ……よな?」
「――……江陽?」
「……オレ……うーちゃんと、結婚、できるんだな?」
噛みしめるように言うヤツを、そっと離せば――目が潤んでいる。
「……江陽」
「――……ガキの頃から――ずっと、夢だったんだぞ」
「え?」
「――……”うーちゃんと、けっこんする”。事あるごとに、そう、宣言してたんだよ」
「ア……アンタねぇ……」
耳どころか、首まで真っ赤にしながらも、ヤツは、うれしそうに笑う。
「どんなに、周りにあきれられようが――どれだけ離れていようが――ずっと、あきらめきれなかった」
「……ホント……しぶといわね……」
「だって、産まれた時から一緒だったんだぞ。運命だって思わねぇ?」
「え?」
眉を寄せる私に、ヤツは、あっさりと言った。
「オレ等、一緒の病院で、同じ日、同じ時間に産まれたんだぞ?」
「――え??」
そんな事、初耳だ。
誕生日が一緒という事は、いろんな場面で突き付けられ――その度に、嫌悪感しか無かったのに。
「だから、母親同士、仲が良いんだよ。――連帯感っつーか、そういうの感じたのか知らねぇけど」
「――……そ、そう、だったの……」
「まあ、うーちゃんを好きになったのは、もう、理屈じゃねぇけど」
そう言って、ヤツは、私の背中をつう、と撫で上げた。
「きゃっ?!」
「――ひとまず、この二十七年分の想いは、受け止めてもらわねぇと」
「え、こ、江陽⁉」
私は、嫌な予感がして、ヤツと距離を取ろうとするが、あっさりとキスで防がれた。
「――もう、我慢しねぇ。……オレの愛の重さは、知ってるだろ」
ニヤリとして、私の首筋に口づける江陽に、私は、あきれ半分にうなづいた。
「――知ってるわよ……嫌ってほどに」
その答えに満足したヤツは、それこそ――ありったけの想いを、私に注ぎ込んだのだった。
「……で、でも……アンタは、それで良いの?」
江陽は、私よりも結婚に対しての熱量が多いのだ。
一般的な流れを踏襲するのが普通だと思っているから、これまで、私とのテンションの差が大きかった。
すると、ヤツは、私をそっと離して――少しだけ悲しそうに笑う。
「――もう、良い。……お前と、これから、ずっと一緒にいられるなら――順番とか、関係無ぇよ」
「――……江陽……」
私は、その想いに、胸が熱くなる。
――そんな風に思ってくれるのなら――私だって、応えたい。
「……じ、じゃあ……入籍を先に済ませて……それから、式を挙げるかどうかとか……いろいろ考えましょう……?」
そう伝えれば、ヤツは、目を見開いて私を見つめた。
「……こ、江陽……?」
「――マ、マジで?」
「は?」
ヤツの反応に、眉を寄せる。
――この期に及んで、まだ、ゴネるか、アンタは!
けれど、次には、勢いよく抱き締められる。
「ち、ちょっと⁉」
「――……夢、じゃねぇ……よな?」
「――……江陽?」
「……オレ……うーちゃんと、結婚、できるんだな?」
噛みしめるように言うヤツを、そっと離せば――目が潤んでいる。
「……江陽」
「――……ガキの頃から――ずっと、夢だったんだぞ」
「え?」
「――……”うーちゃんと、けっこんする”。事あるごとに、そう、宣言してたんだよ」
「ア……アンタねぇ……」
耳どころか、首まで真っ赤にしながらも、ヤツは、うれしそうに笑う。
「どんなに、周りにあきれられようが――どれだけ離れていようが――ずっと、あきらめきれなかった」
「……ホント……しぶといわね……」
「だって、産まれた時から一緒だったんだぞ。運命だって思わねぇ?」
「え?」
眉を寄せる私に、ヤツは、あっさりと言った。
「オレ等、一緒の病院で、同じ日、同じ時間に産まれたんだぞ?」
「――え??」
そんな事、初耳だ。
誕生日が一緒という事は、いろんな場面で突き付けられ――その度に、嫌悪感しか無かったのに。
「だから、母親同士、仲が良いんだよ。――連帯感っつーか、そういうの感じたのか知らねぇけど」
「――……そ、そう、だったの……」
「まあ、うーちゃんを好きになったのは、もう、理屈じゃねぇけど」
そう言って、ヤツは、私の背中をつう、と撫で上げた。
「きゃっ?!」
「――ひとまず、この二十七年分の想いは、受け止めてもらわねぇと」
「え、こ、江陽⁉」
私は、嫌な予感がして、ヤツと距離を取ろうとするが、あっさりとキスで防がれた。
「――もう、我慢しねぇ。……オレの愛の重さは、知ってるだろ」
ニヤリとして、私の首筋に口づける江陽に、私は、あきれ半分にうなづいた。
「――知ってるわよ……嫌ってほどに」
その答えに満足したヤツは、それこそ――ありったけの想いを、私に注ぎ込んだのだった。