仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
なんと私の寝ているベッドの横には霧島社長が寝ているではないか。
寝ている顔も美しい…なんて悠長なことは言ってられない。
これはどういうことなのだろうか。
私は慌てて起き上がり自分の服を確認した。
しかし私が着ていたのは自分の服ではなく大きめのTシャツ一枚だ。
これはたぶん社長のTシャツだろう。
そしてここは…恐らくこの状況からすると彼の自宅マンションでは無いだろうか。
いろいろな事が頭の中をぐるぐると回っていたが、どうしてこんな事になったのか全く覚えていない。
はっきり覚えているのは、山本さんのお店でお酒を出してもらったところまでだ。
私はこの状況に頭を抱えた。
そんなことを考えていると、隣で寝ていた霧島社長が目を開けた。
「あ…あの…霧島社長…私はものすごくご迷惑をかけてしまったようで…何とお詫びをして良いのか…」
すると彼は寝起きの甘い表情で微笑んだ。
「…沙羅ちゃん。昨日はあんなに甘えて僕に抱き着いていたのに、何も覚えていないのかい?」
何と言う事だろう、私は霧島社長に抱き着いていたなんて、なんという失態をしてしまったのだろう。
「だ…抱き着いて…いたのですか…本当に…ご迷惑をお掛けしてしまったようで…」
私は思わずベッドに正座をしてこれ以上ないと言う程のお詫びをした。