仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
「そうだ沙羅、ここから見る星空も最高に美しいんだ。今からでもベランダに出てみないか。」
北斗は思い出したように沙羅の手を引いてベランダに出る窓を開けた。
ベランダは木製のバルコニーのようになっている。
「沙羅、見てごらん。あれがオリオン座だ。東京だと真ん中の三ツ星と周りの星が4つしか見えないが、ここでは右手に棍棒を振りかざして左手に盾を持っていると言われるがそれも見えるだろ?」
「本当ですね…空を見上げると、まるで星が降って来そうです。」
沙羅が空を見上げると空一面に星々が輝いていた。
北斗は沙羅の隣に立って静かに話をした。
「俺は前に沙羅に話したことがあるが、仕事に行き詰またり悩みがあると、海を見に行ったりここで星を眺めたりするんだ。本当にこうして眺めていると、俺達なんてちっぽけな存在だよな…それでも頑張って歯を喰いしばって一人で生きていくしかないとね。…でも…最近少し考え方が変わったんだ、自分でも驚いている。」
そして、北斗は沙羅を見つめた。
「俺は一人じゃないって思い始めたんだ。自分だけではなく君のことも守りたいと思うようになってきた。沙羅一緒にこれからも生きてくれるかい。」
「…はい。私もあなたと生きていきたいです。」
「沙羅…僕と結婚してください。」
「…はい。…嬉しいです。」
北斗は沙羅のおでこに優しく口づけた。