仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
「ハイ、間宮、久しぶり。」
間宮に連れられて北斗と沙羅はアイボリー社に来ている。
アイボリー社でJAPAN支店の支店長である スミス 高見沢 は間宮と北斗、沙羅に握手をした。
そして、スミスの孫娘だというキャロルも同席した。
キャロルはホテル開発部門のマネージャーである。
それと同時に企業のイメージガールとしてメディアにも出ている女性だ。
スミスはアジアンリゾートとの契約の件は知っており、すぐに進めるよう本社に言ってくれると約束した。
ただ、気がかりなのはキャロルだ。
なんとキャロルは北斗に目が釘付けで、頬を赤くしているではないか。
何か起こらなければ良いと沙羅は危惧していた。
しかし、沙羅の悪い予感は当たってしまうのだった。
アイボリー社でお互いにそれぞれ連絡先を交換した私達だが、それ以降キャロルは毎日のように北斗に連絡を入れている。
ある日は食事のお誘い、またある日はデートを申し込んでくる始末。
北斗はやんわりと断っていたが、そうそう断り切れずとうとう今日は彼女に押し切られて食事をすることとなった。
「沙羅、悪いがキャロルと食事に行ってくる。…だが、仕事の話以外はしないつもりだ。」
「はい、行ってらっしゃい。」
北斗を見送る沙羅だったが、何か嫌な胸騒ぎがしていた。
しかし、その日は何も無かったように帰宅した北斗だったので、考え過ぎだと思う沙羅だった。
後日、正式にアイボリー社からの契約締結の知らせが来た。
北斗は高柳に向かって嬉しそうに話をしている。
「高柳、やったよ。これでアジアンリゾートも新しい後ろ盾ができて信用度も高くなる。」
「社長、良かったですね。これで経営も安定しますね。」
北斗たちが喜んでいる時だった。
沙羅の携帯にキャロルから連絡が入ったのだ。
その連絡は今日会いたいという内容だった。
しかし、なぜか北斗や会社に内緒で来て欲しいと言っている。