仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

本来であればこの土日で北斗と買い物に行く約束をしていた。
帰りに何か美味しい物を食べようと計画していたのだ。

「沙羅~、パンケーキ焼いてみたよ。ちょっと食べない?」

まりかは家庭的で料理上手な女性だ。
沙羅のためにふかふかのパンケーキを焼いてくれたのだった。


「はちみつと黒蜜、沙羅はどっち派?」

「…はちみつ…かな…。」

「よ~し、沙羅ちゃんのためにはちみつをたっぷりかけちゃうよ。どうぞ召し上がれ。」


今は何も喉を通る気がしないが、まりかがせっかく作ってくれたパンケーキだ。
沙羅は少しだけ口に入れてみた。

その様子をまりかは心配そうにじっと見つめている。


「…どう?沙羅。」


そのパンケーキは、まりかの優しさのように甘くて口の中で溶けるのだった。


「…まりか…美味しい…ありがとう。」


そして、まりかは微笑みながら沙羅に伝えるのだった。

「沙羅…しばらく落ち着くまでここに居なよ…私は一人暮らしだから気にならないよ…ちょっと狭いけど我慢してね。」


まりかの優しさがうれしかった。
沙羅は新しい家が見つかるまでお世話になろうと思っていた。


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