仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
月曜日、辛い気持ちを押さえて沙羅は出社していた。
「社長、おはようございます。」
「おはよう。」
北斗は沙羅の顔を見ようとしない。
そんな中、北斗は驚く発言をした。
高柳が今日のスケジュールの打ち合わせをしていた時のことだった。
「突然で悪いが、明日から一か月イギリスにあるアイボリー社の本社に行ってくる予定だ。明日以降の来客や打ち合わせは出来る限り高柳に任せる。調整してくれないか?」
「随分と急ですね…承知いたしました。なんとか調整します。」
「そうか…よろしくお願いするよ。」
北斗は高柳にアイボリー社への出張を伝えると部屋から出て行ってしまった。
高柳は不審に思い、沙羅に声をかけた。
「七海さん、北斗と何かあったのですか?」
沙羅は少しの間沈黙したが、その重い口を開いた。
「……別れたんです。もう…北斗さんとお別れしました。」