仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

高柳は驚いて大きな声をあげた。


「なぜ、何があったのですか!」


すると沙羅はポツリと声を出した。


「もう決めたことなんです。」


高柳はもうそれ以上何も言葉を出さなかった。


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北斗がアイボリー社に行って今日で一週間。

仕事の連絡については定期的に高柳へ連絡している北斗だったが、沙羅への連絡は何も無かった。

多岐さんのお弁当が無くなった沙羅は、お昼休みに社食によく行くようになっていた。
すると、まりかと同じく沙羅の同期入社である木村君が食事をしていた。

まりかは沙羅に気づくと、手を振って場所を教えた。


「沙羅、こっちこっち…一緒に食べよう!」


沙羅が席に着くと、木村は珍しそうに沙羅を見た。


「これはこれは未来の社長夫人、社食で会うのは久しぶりだな。」


木村の冗談に沙羅は真面目に答えた。


「悪いけど、もう社長と別れたの…だから揶揄わないでほしいわ。」


沙羅の発言に木村は目を見開いている。


「なんんだって!別れたってどういう事だよ…教えてくれよ。」


木村の発言にまりかが釘を刺す。


「人のプライバシーにずけずけ踏み込まないの!全く気づかいがないんだから!」


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