仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
すぐに町の病院に運ばれた沙羅。
診察室に付き添った里香が先に部屋から出て来たのだった・
北斗は心配そうに里香の顔を見た。
「沙羅は大丈夫なのですか?」
すると里香は下を向いて首を横に振っている。
「北斗くん…私の口から言えないわ…沙羅が出て来るから本人から聞いてね。」
北斗は里香の様子から悪い胸騒ぎしかなかった。
しかし、里香は太一に何やら耳打ちしている。
太一はうんうんと頷くだけだった。
少ししてカチャリと音がすると、沙羅が診察室から出て来たのだった。
北斗はすぐに沙羅に駆け寄った。
「沙羅…大丈夫なのか…。」
沙羅が何か言おうとした時、北斗は言葉を遮った。
「ちょっと待ってくれ…俺も落ち着くからな…」
「あの…北斗さん…」
「沙羅…大丈夫だ…何があっても受け止めるぞ。」
「北斗さん…なんか誤解を…」
「ちょっと待て、座って聞こう。」
椅子に座った北斗は沙羅の両手を握りしめた。
「たとえ悪い病気でも治療法はあるはずだ大丈夫だよ…沙羅」