仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

それからというもの、北斗の過保護が始まった。
少しでも荷物を持つと怒られる始末だ。

沙羅はギリギリまで働きたいと北斗にお願いをしていた。
北斗はすぐにでも仕事を休んで家で安静にしてもらいたかったが、しぶしぶ了解したのだった。


「社長、この資料は営業部に持って行きますね。」

北斗は心配そうな顔をする。

「沙羅、俺が持って行くから大丈夫だ。」

沙羅は呆れ顔だ。

「社長が自分で資料を持って行ったら、皆が何事だと大騒ぎになります。ダメです。」

そんなやりとりが数カ月間続くのだった。




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