仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

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「沙羅、大丈夫か…俺が付いているからな…」


今日、沙羅は出産のため病院に来ていた。
案の定、沙羅より動揺しているのは北斗だった。


「北斗さん、心配しないでくださいね。」


北斗は今になって太一兄さんの気持ちが分かると朝から独り言を言っていた。

沙羅の実家の両親も今日は病院に来てくれている。
両親にとっても初孫の誕生は待ち遠しいのかも知れない。




数時間後、気の遠くなるような痛みを乗り越え元気な声が分娩室に響き渡った。


「オギャ~オギャ~」


看護師は赤ちゃんを抱いて沙羅に顔を見せた。


「元気な男の子ですよ!おめでとうございます!」


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