仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
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一週間後。

経営企画部での引継ぎも終わり、今日は私が秘書課に着任する日だ。
社内で唯一の親友である、橘 まりか(たちばな まりか)が心配そうに話し掛けて来た。

まりかは経理課に所属しており、わざわざ噂を聞いて心配してきてくれたようだ。
蓮と私の関係を知っていた唯一の友人だ。

「沙羅、経営企画を出られるのは良かったけど、社長秘書とは大変なところに異動になっちゃったね。大丈夫なの?」

まりかには霧島社長が結婚式で助けてくれたと話をしたが、それ以上詳しく話していない。
酔って社長の家にお世話になった事は言っていない。それは言えないと言った方が正しいかもしれない。

「うん、女性秘書さん達には良く思われていないけど、社長秘書の高柳さんは普通に接してくれるし、大丈夫。」

まりかには努めて笑顔で応えたが、内心は不安でいっぱいだった。



そして、私が大きな荷物を抱えて経営企画部をちょうど出ようとしたその時、前方から男性が歩いて来たのだ。
沙羅は抱えていた荷物でその男性の顔が良く見えていなかった。


すると、皆がその男性に向かって声を掛ける。


「篠宮課長お帰りなさい!」

なんとその男性は蓮だったのだ。

そういえば、ちょうど今日は蓮が旅行から戻り出社する日だったのだ。

蓮が皆に笑顔で応えると、さらにその後ろに女性の影が見えた。
その女性は結婚した間宮茜だった。

間宮茜は結婚後に退職すると聞いている。
まだ入社して一年目だが仕事の引継ぎはあるのだろう。


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