仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
社長室に戻り、私達はそれぞれ仕事を始めた時だった。

私のデスクは社長室の中で秘書の高柳の隣に用意されている。
霧島社長が突然に沙羅の方を向いた。


「七海さん、仕事の話ではないが聞きたい事が有る。」

「…はい、どのような事でしょうか。」

「七海さんは篠宮課長と一緒に住んでいたマンションにまだ住んでいるのか?」

「…はいそうです。なかなか良い物件が見つからなくて…探してはいるのですがなかなか…。」


すると、霧島社長は何か思いついたように目を輝かせた。


「ちょうど良かった。…それでは俺のマンションに引っ越してくればいい。部屋も余っているし狭くはないだろう。」


その話を聞いて驚いたのは沙羅だけではなく、高柳も同様だった。


「北斗!七海さんと同棲するということか?」


霧島社長は平然と話し続けた。


「結婚するのだから一緒に住んで当たり前だろ?引っ越しを考えていたのなら丁度いい。」


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