仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
…1週間後。
今日は霧島社長が沙羅の両親に挨拶に来てくれる日だ。
沙羅の家の前には、社長が車で迎えに来てくれている。
「霧島社長、本日はありがとうございます。」
仕事の時と同じように沙羅が霧島社長へ頭を下げた。
すると、彼は少し怪訝な表情をしたのだった。
「沙羅、今日はプライベートだぞ。なぜ僕に改まった挨拶をするのかな。結婚の許可を頂くご挨拶に伺うんだ。」
「…はい。…でもあくまでも嘘の結婚ですし…社長に…」
沙羅の言葉を霧島社長が遮った。
「…僕は結婚する以上は沙羅を大切にすると言ったはずだ。期間限定であっても嘘の結婚とは思っていない。だから君は僕の大切な女性に変わりないんだ。それと、今日は社長と言わないでくれよ。…北斗だ。」
「…ありがとうございます…北斗さん。」
北斗は車のドアを開けて沙羅に声をかけた。
「さぁ、乗ってくれ、沙羅。」