仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

北斗が家に帰って来たのは、もうすぐ日付が変ろうとする頃だった。

「北斗さん、お帰りなさい。」

「沙羅、まだ起きていてくれたのかい。俺は帰りが遅いから今後は先に寝ていてくれ。」


沙羅は北斗の顔を見ると、昼間に見た写真を思い出してしまっていた。
しかし、写真を見たことは秘密にしておかなくてはならない。


「…沙羅、体調でも悪いのか?元気が無いようにみえるが大丈夫か。多岐に何か言われたのか?」


「いいえ、多岐さんにはとてもよくしてもらいました。北斗さんお気遣いくださりありがとうございます。」


「夫婦なんだから当たり前だ。気にするな。」


沙羅は鋭い北斗にこれ以上気づかれないように先に寝ることにした。


「北斗さん、それではお言葉に甘えて先に休ませて頂きます。…あの…客間のベッドを使ってよろしいでしょうか?私の部屋にはベッドが無かったようなので。」


すると、少し言いずらそうに北斗が小声で話し出した。
なぜか耳が赤くなっている。


「その…あれだ…ベッドは俺と一緒では嫌か?安心してくれ何もしないと約束するが…どこから偽装の夫婦とバレるかわからないので、多岐にも本当のことは言っていない。ベッドは夫婦なので一緒と多岐もおもったのだろう。」

「…一緒に…寝るのですか…あの…嫌ではありませんが…緊張します。」


嫌では無いが、隣に北斗がいると思うと寝ることが出来るだろうか。
考えただけで、心臓がうるさく騒いでしまう。


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