仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
グツグツと鍋からほわほわ湯気が昇っている。
「今日は沙羅ちゃんも頑張ってくれたから、美味しそうな海老とか帆立も入っているし、豪華な海鮮鍋になったわね。」
里香は鍋の味見をしながら沙羅に微笑んだ。
「里香さん…ありがとうございます。」
沙羅がお礼を伝えると里香はお道化たふりをした。
「お鍋は大人数で食べるほど美味しいのよ。今日は沙羅ちゃんが来てくれて良かったわ。太一が帰って来たら鍋パーティーのスタートよ。」
間もなくして太一が帰って来た。
太一は部屋に入って来るなり、鍋の匂いを嗅ぐような仕草をして微笑んだ。
「これは美味しそうな魚介鍋の匂いかい?」
里香も嬉しそうに口角を上げた。
「さすが旦那様、今日は沙羅ちゃんが夕方のセールで頑張ってくれたから美味しい魚介を買えたのよ!」
沙羅は二人を見ながら思わず微笑んだ。
この仲良しな二人を見ていると幸せな気持ちになる。
理想の夫婦像だ。