仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

北斗の後を追いかけて来た凛子が近づいて来た。


「あらあら…ちょっと意地悪しようと思ったけど、逆効果だったかしら。北斗もつまらない男になっちゃったわね。」


北斗は凛子の方を向いた。


「三枝さん、悪いが君とのことはもう僕の中で終わっているんだ。それに今は大切な女性(ひと)を見つけたんだ。…どうか君も幸せになって欲しい。」


凛子は呆れたようにひらひらと手を振った。


「北斗に言われなくても私は幸せになるわ…せっかく日本に帰って来たのにガッカリよ。北斗よりいい男を探すことにするわ。」


沙羅は颯爽と去って行く凛子を見て北斗に伝えた。


「凛子さんはカッコイイ女性ですね。」

「そうだな…憎めない奴だな…」


北斗はそっと沙羅の肩を抱き寄せたのだった。


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