仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

「茜さん、私をどうするつもりなんですか!」


茜は首を傾げてお道化た表情をする。


「どうしよっかなぁ~。ここにいる男たちに乱暴させて結婚できない体にするのもありだよね。」


なんと茜は恐い事を考えているのだろうか。
なんとしても逃げ出さないといけない。

さらに茜は話を続けた。


「今まで黙っていたけどさぁ、私の叔父様はあんたの大切な霧島社長と父親が大嫌いなんだよ。叔父様がアジアングループ社長を退いた後は、息子が継ぐはずだったんだよ。でもね、霧島の奴がとんでもない業績をアップさせたことで、役員会が次期社長に押し上げしまったらしいんだ。だから霧島親子は叔父様にとって邪魔な存在なわけ。」


なぜか茜は不気味に笑い始めた。


「そうだ、あんたを使って霧島社長をおびき寄せるのも面白そうだね…弱味を握られたら社長の座を自ら退くかもしれないねぇ。」


沙羅は大きな叫び声をあげた。


「やめてください!!私はどうなっても構わないです。でも、北斗さんには手を出さないでください!」


茜は懇願する沙羅を見ながら嬉しそうにケラケラと笑っているではないか。


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