仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
茜は悔しそうな表情をした。
「霧島がなぜここにこられたの…ここが分るはずないのに!」
ドアをガンガンと蹴る音がすると、ついにドアはバリッという音を立てて開いたのだった。
そしてドアの外には北斗と高柳の姿が見えた。
「沙羅、大丈夫か!」
「七海さん、ご無事でしょうか!」
二人は同時に声をあげた。
そして、北斗は部屋の中でロープに縛られ、さらにはブラウスを引きちぎられた沙羅を見つけた。
「沙羅!今助けるぞ!」
部屋にいた男たちは全員で北斗と高柳に襲い掛かった。
男たちは隣の部屋も含めると、10名ほどもいたようだ。
中にはナイフや鉄の棒を持っている者もいる。
沙羅は北斗に叫んだ。
「北斗さん!来てはダメです。私は大丈夫ですから!」
北斗に最初に襲い掛かった男はナイフを振り回している。
しかし北斗はその男を蹴り上げると、ナイフを持つ手を叩いて武器を落とさせたのだ。
高柳はというと、殴りかかって来た男性の腕を掴むとそのまま投げ飛ばしたではないか。
「北斗さん、高柳さん、す…すごい!」
男たちは次々と襲い掛かるが、二人は男たちをどんどん倒してしまっている。
そして、最後の一人になった男は勝てないと思ったのか、なんと逃げ出してしまったのだった。
茜は呆然としながらで北斗達を見ている。
北斗は沙羅に掛け寄った。
「沙羅…遅くなって悪かったな…どこか痛い所は無いか?」
北斗はすぐに自分の上着を脱ぐと、沙羅の破かれたブラウスを見えないように覆ってくれた。
茜はその隙に、部屋から逃げようと試みるが高柳に見つかってしまう。
開き直った茜は北斗達の方を見た。
「あなた達、なんなのよ…どうしてここが分ったの。」