仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
「いいえ…確かに誘拐されたり恐い思いもしましが、これがきっかけで、それぞれ誤解も解けましたし、良い方向に進めればよかったのではないでしょうか。…それに私もこの通り無事ですしね。」
沙羅は皆に向かってへへへっと笑ってお道化て見せた。
新之助は沙羅に向かって姿勢を正した。
「沙羅さん…本当にありがとうございます。茜と男たちの処分は私がしっかりと行います。どうやら男たちの中に見たことのある顔もいるので、アジアングループの社員だと思います。しっかり反省させます。」
しかし、北斗はまだ少し不満な顔を見せた。
「沙羅、本当にこいつらを許して良いのか?」
「…はい。もう終わりにしましょう。…私なんだか安心したらお腹が空いてきました。ご飯食べに行きませんか?」
そして、沙羅たちが帰ろうとした最後に蓮が後ろから声をかけて来た。
「七海さん…本当に迷惑かけてすまなかった。茜が別荘に行くと言っていたので嫌な予感がしたんだ。」
蓮はもう一度深々と頭を下げたのだった。
「篠宮課長、茜さんとお幸せにね。」
沙羅はこの時やっと蓮を許せたような気持だった。
今回のことで、本当に過去を忘れて前を向ける気がしたのだった。