仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです
「さぁ、着いたぞ沙羅。ここがうちの別荘なんだ。」
「わぁ、ログハウス風の素敵な別荘ですね。なんだか楽しくなりそうです。」
北斗と沙羅、そして多岐は別荘に先に到着した。
太一は仕事で客先に一件行ってから来ると連絡があり、夕方までには到着できそうだと言っている。
連れて来てもらったこの別荘は一件ログハウス風だが、中に入ると豪華な造りになっている。
さすが霧島家の別荘だ。
別荘には管理してくれているお爺さんがいる。
近くに住んでいるお爺さんが定期的に掃除しに来てくれているらしい。
お爺さんは北斗と多岐を見て目を大きくした。
「これはこれは、北斗くんと多岐さんじゃないですか…久しぶりですね。」
お爺さんは日に焼けた顔にたくさん皺を寄せて笑顔をつくってくれている。
とても優しそうなお爺さんだ。
「沙羅、こちらは竹本さんと言って、みんな竹じいと呼ばせてもらっている。いつもここに来るとお世話になっているんだ。」
沙羅は竹じいに向かってお辞儀をした。
「七海沙羅と申します。よろしくお願い致します。」
すかさず多岐が補足した。
「もうすぐ北斗さんのお嫁さんになる方なんです。竹本さんよろしくお願いしますね。」
「いやいや~そうですかい。北斗くんもこんなべっぴんさんのお嫁さんをもらう年齢になったのですね。沙羅さん、こちらこそよろしくお願いいたします。」