仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

「北斗く~ん、沙羅ちゃ~ん、到着したよ~。」

別荘に戻ると、ちょうど里香と太一が到着した所だった。
里香は嬉しそうに手を振っている。


「太一さん、里香さん、お疲れ様です。買い物も済んでいますので、一休みしたらバーベキューを始めましょう。」


別荘の庭にはレンガで出来た大きなバーベキュー用のコンロがある。
太一と北斗はそこに炭を入れて火を起こす。

多岐が野菜や肉を切り分けてくれたので、里香と沙羅は串に食材を刺していく。


「お~い、火の準備は良いぞ!」

北斗がバーベキューコンロから手を振って大きな声をあげた。


コンロに食材を乗せると、早速ジュージューという美味しそうな音が聞こえて来る。

北斗がビールを配り乾杯しようとすると、里香が声をあげた。


「申し訳ないのだけど…ビールでは無くてジュースありますか?」


北斗が不思議な表情をする。


「どこか具合でも悪いのか?あんなにビール大好きだったのに。」


すると太一と里香は二人で顔を見合わせた。
そして、太一が少し照れながら話しだした。


「実は…この場を借りて発表します。…俺達に待望の天使が舞い降りてくれました。」


北斗はポカンとしている。

「…ん?天使?」


沙羅がすかさず北斗に耳打ちした。


「赤ちゃんのことですよ!」


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