女王陛下は溺愛禁止!
「今しばらくは公表せぬ。殿下の容体が良くなったのち、本人と話をしてから決定としよう」
「なんの話?」

「私が結婚する話だ」
「ええ!? やだよ、アンジェリアは俺と結婚するのに!」
 エアの抗議に、アンジェリアは苦笑した。

「まだ言うておるのか」
「だって俺たちは運命の恋人なんだから!」

「いい加減にあきらめよ。愛ゆえに道をたがえて封印されたというに、また愛を求めるのか?」
「違うよ。わかってないなあ」

「城から追い出されるのを心配しているのか? だったら安心しろ、追い出したりはせぬ」
「そういう話じゃない。ラドウィルトはそれでいいわけ?」

「私が決めることではない」
「……ふうん、そういう態度なんだ」
 エアはクリームのついた指をペロリと舐める。

「ま、アンジェリアは最終的に俺を選ぶからいいんだけど」
 エアは余裕の態度でまたお菓子を口に放り込んだ。
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