女王陛下は溺愛禁止!
「そうだね……王という仕事は女性には重すぎるだろう」
マリオンは慰めるように彼女の髪を撫でる。
「しかし王というのは唯一無二の尊い存在で、すばらしいものなのだよ。我らの息子が王になるならば、そんな喜ばしく名誉なことはないんだよ」
マリオンが慰めるように言うが、レイジェリーナは首を横に振る。
「私にはそうは思えません。クライド殿下は姉上を幸せにするとお約束くださいました。ですから必ず姉上の心を仕留め、お幸せな結婚をしてくださると思っておりました」
「いつの間にそんな話を」
マリオンは驚きに目を丸くする。
「殿下の御話し相手として呼ばれました折に。ですから、姉上に接遇を依頼されてはいましたが、子供を理由にその後はお休みさせていただいておりました。そうしましたら、おふたりの接する機会が増えて距離が縮まりますでしょう?」
涙声で、レイジェリーナは答える。
「ですが王位継承のことだけではありません。私はあなたと結婚して幸せです。姉上にも同じように幸せになってほしかったのです。王という重責を姉上だけに押し付けた私の、せめてもの罪滅ぼしのつもりでした。子を成す喜びも知っていただきたくて」
レイジェリーナの言葉に、うう、と嗚咽が混じる。
「ラドウィルト様は長年、姉上に使えてくださいました。かつてはおふたりは相愛の仲だと思っていました。それとなく尋ねても姉上と結婚する意志などないようで、姉上もそうおっしゃってました。ですから私、あのおふたりは純粋に主従の忠誠と絆で繋がっているのだと思っておりましたの。私がラドウィルト様を追い詰めたのかもしれません」
マリオンは顔を歪め、泣き崩れる彼女の背を撫でる。
マリオンは慰めるように彼女の髪を撫でる。
「しかし王というのは唯一無二の尊い存在で、すばらしいものなのだよ。我らの息子が王になるならば、そんな喜ばしく名誉なことはないんだよ」
マリオンが慰めるように言うが、レイジェリーナは首を横に振る。
「私にはそうは思えません。クライド殿下は姉上を幸せにするとお約束くださいました。ですから必ず姉上の心を仕留め、お幸せな結婚をしてくださると思っておりました」
「いつの間にそんな話を」
マリオンは驚きに目を丸くする。
「殿下の御話し相手として呼ばれました折に。ですから、姉上に接遇を依頼されてはいましたが、子供を理由にその後はお休みさせていただいておりました。そうしましたら、おふたりの接する機会が増えて距離が縮まりますでしょう?」
涙声で、レイジェリーナは答える。
「ですが王位継承のことだけではありません。私はあなたと結婚して幸せです。姉上にも同じように幸せになってほしかったのです。王という重責を姉上だけに押し付けた私の、せめてもの罪滅ぼしのつもりでした。子を成す喜びも知っていただきたくて」
レイジェリーナの言葉に、うう、と嗚咽が混じる。
「ラドウィルト様は長年、姉上に使えてくださいました。かつてはおふたりは相愛の仲だと思っていました。それとなく尋ねても姉上と結婚する意志などないようで、姉上もそうおっしゃってました。ですから私、あのおふたりは純粋に主従の忠誠と絆で繋がっているのだと思っておりましたの。私がラドウィルト様を追い詰めたのかもしれません」
マリオンは顔を歪め、泣き崩れる彼女の背を撫でる。