女王陛下は溺愛禁止!
宮殿に戻ると、顔見知りの中年のメイドがいた。彼女は恰幅がよくて大きな声で笑う。厨房で働く彼女はエアにお菓子をわけてくれるから大好きだ。
「おや、エアじゃないか」
彼女はエアを見つけるとにっこりと笑った。
「さっきクッキーが焼き上がったんだ。エアの分も厨房にあるからね」
「やったあ!」
エアは目を輝かせた。
「俺に真実の愛をくれる運命の女性はあなたかもしれない」
「調子がいいねえ! でもあんたみたいな色男に言われると悪い気はしないよ」
あはは、とメイドは景気よく笑う。
「料理長が新作の試食を頼みたいとも言ってたよ。時間はあるかい?」
「もちろん! ありがとう!」
エアは喜んで瞬間移動をしようとして、やめた。人前では姿を消すなと言われているから仕方なく歩くことにした。
伝言を頼まれていたな、と頭をかすめたが、素直に言うことを聞くのは癪にさわる。すぐに行けとは言われてないし、と言い訳をして厨房へ向かった。
***
ラドウィルトは地下牢で横になっていた。
なにもできないならば体力を温存する。
水すらないこの場所で喉がかわく。
エアに飲み水も頼むべきだったか。
彼に伝言を頼んだときには、すぐにアンジェリアが助け手をよこしてくれると思っていた。
だが、エアが去ってからかなりの時間が経つように思うが、人が現れる様子はない。
「おや、エアじゃないか」
彼女はエアを見つけるとにっこりと笑った。
「さっきクッキーが焼き上がったんだ。エアの分も厨房にあるからね」
「やったあ!」
エアは目を輝かせた。
「俺に真実の愛をくれる運命の女性はあなたかもしれない」
「調子がいいねえ! でもあんたみたいな色男に言われると悪い気はしないよ」
あはは、とメイドは景気よく笑う。
「料理長が新作の試食を頼みたいとも言ってたよ。時間はあるかい?」
「もちろん! ありがとう!」
エアは喜んで瞬間移動をしようとして、やめた。人前では姿を消すなと言われているから仕方なく歩くことにした。
伝言を頼まれていたな、と頭をかすめたが、素直に言うことを聞くのは癪にさわる。すぐに行けとは言われてないし、と言い訳をして厨房へ向かった。
***
ラドウィルトは地下牢で横になっていた。
なにもできないならば体力を温存する。
水すらないこの場所で喉がかわく。
エアに飲み水も頼むべきだったか。
彼に伝言を頼んだときには、すぐにアンジェリアが助け手をよこしてくれると思っていた。
だが、エアが去ってからかなりの時間が経つように思うが、人が現れる様子はない。