女王陛下は溺愛禁止!
クライドの警備に行かせた者からの報告ではすでに彼は部屋にいなかった。マリオンも見つからなかった。
だから手掛かりを求めて兵を連れて地下へ舞い戻った。証拠はないから動かせる兵は最小限だ。
そうしてクライドを殺そうとするマリオンを目撃し、止めた。
間に合ったことに安堵する余裕も、身内が犯人であったことにショックを受ける暇もない。
じりじりと神経を焦がしながらマリオンをにらむ。
「魔力を使っても無駄だ。こちらも魔力のある兵を連れてきている。大人しく捕縛されろ」
彼に魔力で抵抗されても、数人がかりで魔力を向ければとりおさえることは可能だ。
「そうでございますか」
マリオンは短剣を床に落とす。からん、と乾いた音がした。
すぐに兵がマリオンの両脇から腕をつかまえ、拘束する。
観念した様子にアンジェリアはほっとして尋ねる。
「どうしてこのようなことをしたのだ」
「妻がラドウィルト殿に人質にとられました。妻を守るために止むをえず……」
マリオンが悄然と告白する。
アンジェリアは顔をしかめた。
「だそうだ、ラドウィルト」
アンジェリアがかけた声に、人を割って現れたのはラドウィルト本人。
静かな怒りを秘めた彼は、帯剣している。
「私はずっと囚われておりましたので、レイジェリーナ様を人質にとるのは不可能でございます」
「マリオン殿。そなたを信用していた。だからレイジェリーナを任せたというのに、なぜなのだ」
言われたマリオンは悔し気に顔を背けた。
「……陛下が悪いのですよ」
吐き出された言葉に、アンジェリアは怪訝な顔をする。
だから手掛かりを求めて兵を連れて地下へ舞い戻った。証拠はないから動かせる兵は最小限だ。
そうしてクライドを殺そうとするマリオンを目撃し、止めた。
間に合ったことに安堵する余裕も、身内が犯人であったことにショックを受ける暇もない。
じりじりと神経を焦がしながらマリオンをにらむ。
「魔力を使っても無駄だ。こちらも魔力のある兵を連れてきている。大人しく捕縛されろ」
彼に魔力で抵抗されても、数人がかりで魔力を向ければとりおさえることは可能だ。
「そうでございますか」
マリオンは短剣を床に落とす。からん、と乾いた音がした。
すぐに兵がマリオンの両脇から腕をつかまえ、拘束する。
観念した様子にアンジェリアはほっとして尋ねる。
「どうしてこのようなことをしたのだ」
「妻がラドウィルト殿に人質にとられました。妻を守るために止むをえず……」
マリオンが悄然と告白する。
アンジェリアは顔をしかめた。
「だそうだ、ラドウィルト」
アンジェリアがかけた声に、人を割って現れたのはラドウィルト本人。
静かな怒りを秘めた彼は、帯剣している。
「私はずっと囚われておりましたので、レイジェリーナ様を人質にとるのは不可能でございます」
「マリオン殿。そなたを信用していた。だからレイジェリーナを任せたというのに、なぜなのだ」
言われたマリオンは悔し気に顔を背けた。
「……陛下が悪いのですよ」
吐き出された言葉に、アンジェリアは怪訝な顔をする。