女王陛下は溺愛禁止!
「こちらから抜けられそうです」
先行し、安全を確認してアンジェリアを誘導する。
扉がゆがんで潰れていたため、部屋の外に出ることができた。
だが城からここまで来た道は塞がれ、歩けそうにない。
「こちらへ行くしかありませんね」
奥へ続く道は、つまりはマリオンが逃げた道。
「しかし、兵たちが……」
「彼らなら自力で抜けられるでしょう、大丈夫でございますよ」
「しかし」
アンジェリアはふりきれない様子だった。目の前で兵士と声を交わしたのだからすぐには思いきれないのだろう。
「我らは魔力があるので大丈夫でございます。陛下はご避難を!」
石の中から兵が叫ぶ。
ラドウィルトは、ふと思い付いてアンジェリアに言う。
「陛下、エアをお呼びください」
「エアを?」
「陛下のお呼びなら、すぐに駆け付けるかと思われます」
「ここからどうやって呼ぶのだ」
「その名を呼ぶだけで構いません」
「ここで? エア、ここに来い! と?」
怪訝な顔で言ったとき。
「呼んだ?」
のんきな声が響いて、アンジェリアはのけぞった。
先行し、安全を確認してアンジェリアを誘導する。
扉がゆがんで潰れていたため、部屋の外に出ることができた。
だが城からここまで来た道は塞がれ、歩けそうにない。
「こちらへ行くしかありませんね」
奥へ続く道は、つまりはマリオンが逃げた道。
「しかし、兵たちが……」
「彼らなら自力で抜けられるでしょう、大丈夫でございますよ」
「しかし」
アンジェリアはふりきれない様子だった。目の前で兵士と声を交わしたのだからすぐには思いきれないのだろう。
「我らは魔力があるので大丈夫でございます。陛下はご避難を!」
石の中から兵が叫ぶ。
ラドウィルトは、ふと思い付いてアンジェリアに言う。
「陛下、エアをお呼びください」
「エアを?」
「陛下のお呼びなら、すぐに駆け付けるかと思われます」
「ここからどうやって呼ぶのだ」
「その名を呼ぶだけで構いません」
「ここで? エア、ここに来い! と?」
怪訝な顔で言ったとき。
「呼んだ?」
のんきな声が響いて、アンジェリアはのけぞった。