女王陛下は溺愛禁止!
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急報が来たのは翌日だった。
執務室でのラドウィルトの報告に、アンジェリアは顔をしかめる。
「私を侮辱したリストンの男が襲われただと? ケガは?」
「軽傷です。陛下の復讐だと騒いでいたとか」
「愚かな」
あのような雑魚に襲撃を指示するわけがない。逆にアンジェリアが手配したのであれば必ず殺す。それもわからない愚者がよくも婿候補を自称できたものだった。
「ひとつ気になることが。陛下に近づいたら殺す、と賊に脅されたそうです」
「なんだそれは」
アンジェリアはさらに顔をしかめる。
「おかげでほかの婿候補も震えあがっているそうで」
「どれほどの腑抜けだ」
とはいえ、結婚したくないアンジェリアにはむしろ好都合だ。
「候補を退ける狙いがあるのか?」
「かもしれません」
「むしろ全員殺された方がいいんじゃない?」
唐突に現れたエアの発言に、アンジェリアもラドウィルトもぎょっとして彼を見る。
「なにか変なこと言った?」
「それは神ゆえの発言か?」
「どういうこと?」
「普通、殺すことを厭うものだ」
「でも人間ってよく殺し合ってるじゃん。アンジェリアが命令したことあるのも知ってるよ」
アンジェリアは言葉を失くす。