女王陛下は溺愛禁止!
結婚相手は議会が決めるものではないのだが、やはり議員たちの意見を無視することもできない。
「いっそ本当にご結婚なされては」
「お前は結婚推奨だったな」
アンジェリアはがくりとうなだれる。
ラドウィルトは基本的には自分の味方だ。信じている。それは愛以上に貴重だと思うし、彼は大切な存在だ。アンジェリアの支えであり、友人でもあり、優秀な補佐官でもある。だからこそ結婚したくないという自分の主張にも賛同してほしいのだが、そうはならない。
「身分もあり、陛下のことを好いておられるようでもあり、気性も穏やか。あとはなにが不足しているのですか」
「不足などない。私のほうが彼に見合わぬだけだ」
「あなたほどの方が見合わないということはありませんが」
「このやり取りは飽いた。私に結婚をさせたいのであれば見合う男を連れて来よ。それより花瓶の犯人はまだ見つからんのか」
「警備総隊長の報告ではまだ目撃者すら見つからないと」
「花瓶があっただろう部屋には鍵がかかっていたそうだな」
「はい」
「魔力による可能性はないのか」
「否定できません。そちらの捜査もしております」
「魔力を持つ者は限られる。慎重にな」
魔力を持つ者はたいてい、軍人か神官だ。普段は宮廷にはいないのだし、出入りすれば目立つ。その状況で魔力を使ってまで狙うのかどうか。
マリオンを始め宮内でも魔力を持つ者はいるが、それらは貴族であり少数だ。証拠もなく疑うとなれば問題が大きくなる。
「いっそ本当にご結婚なされては」
「お前は結婚推奨だったな」
アンジェリアはがくりとうなだれる。
ラドウィルトは基本的には自分の味方だ。信じている。それは愛以上に貴重だと思うし、彼は大切な存在だ。アンジェリアの支えであり、友人でもあり、優秀な補佐官でもある。だからこそ結婚したくないという自分の主張にも賛同してほしいのだが、そうはならない。
「身分もあり、陛下のことを好いておられるようでもあり、気性も穏やか。あとはなにが不足しているのですか」
「不足などない。私のほうが彼に見合わぬだけだ」
「あなたほどの方が見合わないということはありませんが」
「このやり取りは飽いた。私に結婚をさせたいのであれば見合う男を連れて来よ。それより花瓶の犯人はまだ見つからんのか」
「警備総隊長の報告ではまだ目撃者すら見つからないと」
「花瓶があっただろう部屋には鍵がかかっていたそうだな」
「はい」
「魔力による可能性はないのか」
「否定できません。そちらの捜査もしております」
「魔力を持つ者は限られる。慎重にな」
魔力を持つ者はたいてい、軍人か神官だ。普段は宮廷にはいないのだし、出入りすれば目立つ。その状況で魔力を使ってまで狙うのかどうか。
マリオンを始め宮内でも魔力を持つ者はいるが、それらは貴族であり少数だ。証拠もなく疑うとなれば問題が大きくなる。