女王陛下は溺愛禁止!
「あれは俺が生まれて間もない頃……人間と違って俺は生まれたときからこの姿なんだけど、あるときひとりの女性に恋をしたんだ。彼女はとても美しくて……そう、君に似ていた」
青年は舞台俳優のように大袈裟にアンジェリアに手を差し伸べた。
「それで?」
アンジェリアは顔色を変えずに促す。
「しかし彼女は既に結婚していた。俺達は惹かれ合いながらも愛を語ることができなかった」
青年は物憂い瞳で虚空を見やる。
「あるとき、夫が出かけた隙に彼女に会いに行った。だけど出かけたはずの夫が彼女の部屋にいたんだ」
彼は大仰に天を仰ぐ。
「俺は悪神だと言いがかりをつけられ封印された。解除されるのは俺に真実の愛を誓う人間が現れたときっていうふざけた条件をつけられた」
「ほう……?」
アンジェリアは面白そうに目を細めた。
「封印されてるんだから出会いなんてないじゃん。どんなハードモードだよって思うよねえ」
「ご先祖は封印を解く気がなかったのであろうな」
アンジェリアは納得する。
「さっき君のおかげで封印は解かれた! つまり俺達はもう夫婦ってことだ!」
「そんな馬鹿な理屈はありません」
ラドウィルトは再度切っ先を青年に向ける。
「だから! 暴力反対!」
青年は両手を挙げて降参のポーズを取る。
「おおむね言い伝えと合ってるな。おそらく本物たろう」
「陛下、そんな世迷言を」
「伝説では神を名乗る男が初代国王である女王に懸想して、女王どれほど拒否してもつきまとい、最終的に封印されたという」
「それ、事実じゃないよ。俺たちは内心では愛し合ってたんだ」
彼はむっとして抗弁する。
青年は舞台俳優のように大袈裟にアンジェリアに手を差し伸べた。
「それで?」
アンジェリアは顔色を変えずに促す。
「しかし彼女は既に結婚していた。俺達は惹かれ合いながらも愛を語ることができなかった」
青年は物憂い瞳で虚空を見やる。
「あるとき、夫が出かけた隙に彼女に会いに行った。だけど出かけたはずの夫が彼女の部屋にいたんだ」
彼は大仰に天を仰ぐ。
「俺は悪神だと言いがかりをつけられ封印された。解除されるのは俺に真実の愛を誓う人間が現れたときっていうふざけた条件をつけられた」
「ほう……?」
アンジェリアは面白そうに目を細めた。
「封印されてるんだから出会いなんてないじゃん。どんなハードモードだよって思うよねえ」
「ご先祖は封印を解く気がなかったのであろうな」
アンジェリアは納得する。
「さっき君のおかげで封印は解かれた! つまり俺達はもう夫婦ってことだ!」
「そんな馬鹿な理屈はありません」
ラドウィルトは再度切っ先を青年に向ける。
「だから! 暴力反対!」
青年は両手を挙げて降参のポーズを取る。
「おおむね言い伝えと合ってるな。おそらく本物たろう」
「陛下、そんな世迷言を」
「伝説では神を名乗る男が初代国王である女王に懸想して、女王どれほど拒否してもつきまとい、最終的に封印されたという」
「それ、事実じゃないよ。俺たちは内心では愛し合ってたんだ」
彼はむっとして抗弁する。