飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡
 そしてヤンキー高校文化祭の最終日。

「今日で勝敗が決まるんだな……冬弥、この勝負どうなる予想だ?」

「今日は特に、こっちのチームが優勢だと思う。新規も来ると思うけれど、リピート率が鍵を握っていると思うから。みんなの丁寧な接客のお陰で、あっちのチームとの差が広がると思う」

 橘裕翔くんが質問すると、早乙女冬弥くんがそう答えた。

 実際、早乙女冬弥くんの言う通りになった。

 3年のチームは、お客さんの出入りがまばら。こっちのチームは新規のお客さんもいたけれど、前日に来てくれた人たちが、再び来てくれた。しかも、良かったからって理由で、友達を連れて来てくれたりもして、とても賑わっている。

 今日もヤンキーホストたちは、接客を頑張っていたけれど――。

 天野スミス唯だけは違った。お客さんに連日肉を食べさせられすぎていた彼。お腹の調子が良くないし、人に気を使うのが疲れたからという理由で、朝からずっと肉を焼く係になっていた。
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