ハロウィンの悪魔




「…書類、直して下さったんですね」
「それで大丈夫ですか」
「はい。定時まで一時間もありますし、早く持ってきていただいて助かります」


ありがとうございますと言って笑えば、界斗の顔は少し綻んで見えた。

自分のせいで同僚と揉めさせてしまったし、少し心配していたから本当に助かった。


業務時間内に提出してもらえた事で安堵してか、気が抜けた栞は無意識に目元の髪をかきあげた。



「……」
「?何か?」


ジッと自分を見つめる界斗に不思議に思って聞き返す。

けれど「何でもありません」と返されてしまえばそれ以外は突っ込めず、その後は一言二言交わしてお互い業務へ戻った。









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