DEAR 1st 〜 SEASON〜
教室に入り、自分の席へ着く。



────カタン。



「……はぁ……」


途端に緊張してきた。


知り合いも誰もいないクラス。

毎年新しいクラスになった途端に繰り返す、不安要素。


女の子って何で一人だと寂しい生き物なんだろう。


……そう思うのに、あたしはもう周りの女の子をグルッと見回していた。



────キョロっ…



「………」



もういくつか輪になって話している女の子達の中に突っ込んで行く勇気など、ない。



────ダメだ。

やっぱり無理だぁ……。

どうしよう……?


もうやだなぁ……。

帰りたいなぁ……。



──…と思って泣きそうになっていた、その時。





「───ねぇねぇっ!

良かったからあたしの相手してくんない?

さっきから一人で寂しいんだよね~。」




…………へ………?



前の席の女の子が勢い良く振り向き、そう話しかけてきた。
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