DEAR 1st 〜 SEASON〜
「……あ、はぁ……」
……ウソ。
は、話し掛けられちゃった……。
あたしのよそよそしい態度に、その子は悪戯っぽく笑った。
「な~んか周りの子とウマ合いそうになくてさっ。
あたし笹原ナナ★」
────ニコッ♪
そう笑う“ナナ”は、綺麗なロングの髪を揺らした。
少し猫目の小悪魔っぽい顔つきはメイクバッチリ。
でも笑うと目尻が垂れて可愛い。
ふぁっと欠伸して伸びしてる雰囲気からして、まるで緊張していない感じがする。
……ネコみたい。
「…………」
でも、何か悪い印象は受けなかった。
むしろ、なーんか仲良くなれそうな。
……そう思ったのは直感だったと思う。
「あたし桜井彩だよ★
よろしくー。」
「彩ねー。オッケ♪
何か同じ匂い感じるから仲良くしてよね♪
あたしの事は呼び捨てで全然オッケーだからさっ♪」
「分かったー♪
じゃあ、ナナよろしくー♪」
────キュッ。
交わした握手。
とも………だち……。
……高校生活で初めての………。
ちょっと感激……。
あたしが笑うと、ナナも無邪気に笑った。