DEAR 1st 〜 SEASON〜
入学して、数日が経った頃。
「……ふぅっ……。」
あたしはまだまだ高校生に馴染めない感たっぷりで毎日を過ごしていた。
中学より遥かに難しい授業に細かい教科数。
課題、宿題ばっかでそのうち頭パンクしそー……。
───そして。
気掛かりなのは、毎日かかってくる亮からの電話。
……“気にしてない”?
……そんな訳ないじゃない。
「……はぁ……。」
「────何?
何でそんな溜め息ついてるのっ?」
────ひょこっ。
ナナはまるで溜め息が見えるかのようにあたしの顔を覗き込んだ。
「………ん~~……。
いや、何もない。」
「いやいや~、その顔は明らかに何かある顔でしょっ?」
─────う゛。
さらにナナはあたしを穴が空く程じーっと見つめた。
………そ、そうだけど。
何かないっていったらあるんだけど。
けど────……。
「…………」
「だから何~?」
「………まぁ、色々と。」
「────あ!!わかった★
恋の悩みでしょ?」
「………んー……。」
恋、でもないけど……。
どう説明したらいいのかなぁ……?
………なんて。
心の中では喋れるのに、いざと言うとき悩みを口に出来ない自分が嫌になる。
「ナナ、悩み聞くよ~?
…ってーかさ?
彩って彼氏いるの?」
「───え、えっ?」
鋭っ………!
ストレート過ぎる質問に、動揺を隠しきれない。
ナナって何で人の悩んでる事、すぐ分かるんだろ……。