苦手な上司にプロポーズすることになりました
 しかし、今にも爽やかにランニングを始めそうなその姿が、不思議にゴツイ車に似合っていて。

 こんな値段の服、誰が買うんだ、といつも思う雑誌に載っている広告みたいだった。

「あっ、初めましてっ。
 私、薬川佑茉(くすかわ ゆま)と申します。

 部長にはいつもお世話になっておりますっ」

 丁寧に佑茉は頭を下げてくる。

 遅れて助手席側から降りてきた由人を見ながら、忠と吉住が、

 お前っ、こんな美女にどんなお世話をっ、という顔をしていた。

 由人は、
「こいつ、今日、野菜の収穫手伝うために、百貨店までジャージ買いに行ったらしいよ」
と佑茉を見ながら言う。

 こんな高級そうな(?)お嬢さんに、こいつとかっ。

 息子、無礼よっ、と千賀代は思ってしまう。
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