苦手な上司にプロポーズすることになりました
「これ、汚れが気にならない?」
「どちらの畑に行かれるのですか?
別荘の近くに会長が作られてるあれですか?
それか、会社の屋上に作られてる方ですか?」
「そういうのじゃないの。
この――
ああ、聞いてないかしら?
この方、私の上司で、今度私と結婚するかもしれない赤荻由人さん」
「おめでとうございます。
いや、そうだと思いました。
お幸せそうな雰囲気がお二人から漂ってますからね」
と笑顔で、斎藤は言う。
いや……、なにも漂っていないと思うが。
この男は、おそらく、佑茉たちの一族についている百貨店の外商員なのだろう。
切れ者っぽく見えたが、違うのか、と由人は窺う。
「どちらの畑に行かれるのですか?
別荘の近くに会長が作られてるあれですか?
それか、会社の屋上に作られてる方ですか?」
「そういうのじゃないの。
この――
ああ、聞いてないかしら?
この方、私の上司で、今度私と結婚するかもしれない赤荻由人さん」
「おめでとうございます。
いや、そうだと思いました。
お幸せそうな雰囲気がお二人から漂ってますからね」
と笑顔で、斎藤は言う。
いや……、なにも漂っていないと思うが。
この男は、おそらく、佑茉たちの一族についている百貨店の外商員なのだろう。
切れ者っぽく見えたが、違うのか、と由人は窺う。