苦手な上司にプロポーズすることになりました
「この間、実家の車に久々、乗ったんですけど。
カバンの中の鍵に車が反応しなくて、ドアが開かなかったんで。
もうちょっとカバンを車に近づけてみよう、と思って近づいたら、ピッて無事開いたんですよ。
でも、よく見たら、私が近づけたの、カバンじゃなくて、野菜の入ったビニール袋だったんですよね」
「なにそれっ」
「車と言えば、この間、ショッピングセンターの駐車場で車を何処にとめたかわからなくなったんですけど。
『あ、あそこにあったっ』
って、私が言ったタイミングで、うちの親が、
『こっちにもあるよっ』
って言い出したんですよ。
こっちにもあるってなんだっ!?
と思って見ると、同じ色で似たような型の車があったんですよね~」
「なにそれっ」
……どっちか黙るんだ。
いや、主に薬川、黙れ、と思いながらも、この流れに割って入れるほどインパクトのある持ちネタもなく、由人は黙って蕎麦をすすっていた。
カバンの中の鍵に車が反応しなくて、ドアが開かなかったんで。
もうちょっとカバンを車に近づけてみよう、と思って近づいたら、ピッて無事開いたんですよ。
でも、よく見たら、私が近づけたの、カバンじゃなくて、野菜の入ったビニール袋だったんですよね」
「なにそれっ」
「車と言えば、この間、ショッピングセンターの駐車場で車を何処にとめたかわからなくなったんですけど。
『あ、あそこにあったっ』
って、私が言ったタイミングで、うちの親が、
『こっちにもあるよっ』
って言い出したんですよ。
こっちにもあるってなんだっ!?
と思って見ると、同じ色で似たような型の車があったんですよね~」
「なにそれっ」
……どっちか黙るんだ。
いや、主に薬川、黙れ、と思いながらも、この流れに割って入れるほどインパクトのある持ちネタもなく、由人は黙って蕎麦をすすっていた。