苦手な上司にプロポーズすることになりました
「行こうか、そろそろ」

「……そうですね」

 立ち上がり、二人で歩き出す。

 なんか意識すると緊張するな、と思ったとき、佑茉がスカートのポケットをごそごそやりながら言った。

「あ、そうだ。
 まだ飴持ってた。

 いりますか?」

 いらんっ、と慌てて由人は言う。

 食べてもないのに、口の中に、あのバチバチした感覚が蘇る気がした。






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