苦手な上司にプロポーズすることになりました
ついに教えてしまったな。
電話を切ったあと、湯沢は思った。
この間、竜吾と由人が公園の彼女について話しているのを聞いていた。
あのとき言ってもよかったのだが。
もっと劇的なタイミングで知らせるべきだと思った。
秘書としては――。
まあ、俺個人としては、あの二人をくっつけてしまうのは、ちょっともったいない気もしてるんだが……。
だが、あの二人が結婚したとしても、俺にチャンスがないわけでもないしな、と湯沢は思う。
佑茉さんは、結婚したものの、無骨な夫とはすれ違い。
「あの、その無骨な夫、俺ですよね?」
と可愛い後輩が妄想に突っ込んでくる声が聞こえた気がしたが、そこはスルーする。