苦手な上司にプロポーズすることになりました
「『もしもし、わしだが』という人からの内線電話をとって、そのまま素直に、
『部長、わしさんからお電話です』と相手にも聞こえる声でつないでみたり」

 ……鷲って名字だと思ったんですよ。

「お疲れ様です、と颯爽と帰っていってるのに、小脇に図書室で借りたらしき、『ドラ◯もんの秘密』を抱えていたり」

 青い表紙がチラッと見えただけで、『ドラえも◯の秘密』だってわかったのなら。
 部長も会社の図書室に何故かあったあれを読んだんじゃないですか、と佑茉は思う。

「……結構やらかしてるな」
と佑茉の父が言い、

「何処が隙のない切れ者なの?」
とエリナが言う。
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