苦手な上司にプロポーズすることになりました
「黙れ、鈴木」

 お兄様、鈴木のおじい様たちも来てらっしゃるので、下の名前で呼んでください。

「赤荻由人。
 私は、お前に本気度が足りないような気がするんだ。

 佑茉を公園で見かけていいと思ったとき、何故、すぐに声をかけなかった」

 いやいや。
 誰もがお兄様みたいに積極的なわけではないですよ。

 特に部長は、今話してらっしゃる内容ですら、ほんとうなんですか、と思ってしまうくらいの朴念仁ですよ。

 そう佑茉は思っていたが、由人は言う。

「今は思っています。
 あのとき、声をかければよかったと」

 ほう、と高嶺が言う。
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