苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


 うう。
 すぐに引っ越せばよかったのに、なんかタイミングがつかめなくて、と佑茉はカフェラテのカップを手に苦笑いしていた。

 もう一度部長がそう言ってくれて嬉しいんだけど。

 なんていうか、こう……と思っている間に、今日の由人は積極的で、
「俺が運ぼう」
と言ってくる。

「は?」

「荷物なら俺が運ぼう。

 俺の部屋じゃなくていい。
 隣でいいから引っ越してこい」

 今にも部屋に荷物運びに攻め入ってきそうだった。

「ちょちょちょっとお待ちくださいっ」

「部屋が散らかっているのは想定済みだっ。
 なんなら、そのままにして、お前だけ越してこいっ」



< 360 / 379 >

この作品をシェア

pagetop